少々遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
日本でも色々報道があるようで、
何人かの方にメールを頂きましたが
コメ・ニコラもピエールも元気です。
元気ですが、恐らくフランスに住んでいる人は誰しも
今でもショックの中にいると思います。
最初の報道があった時、コメ・ニコラは現場の最寄駅から
メトロで5駅ぐらい離れたところにいました。
でも、その直後は知らなくて
事件があった1時間ほど後に、さほど遠くない
arts et metierに用事があって行きました。
別に町はいつも通りで、何ということもなく
すぐ近くでそんな大事件が起きているとは知らず。
立てこもり事件が起きた時は、
お昼少し前から時々テレビを見ながら、
様子を伺っていました。
この事件が投げかけた物は、あまりに大きすぎて
しかも多くの問題を含んでいて、
本当に一言で言えません。
ただ、テロリズムには心底反対だし、
やったことは本当に卑怯なことだと思うのです。
武器を持たない人を、殺して行ったことも、
あえてメディアを狙ったところも、
ユダヤ系のスーパーを狙ったところも、
テロのひとつのあり方を見せつけたところも、
何もかも。
わざと混乱を招くようなことをして。
フランスにはアルジェリアなどからの移民が多く住んでいて、
イスラム系の人もたくさんいます。
お隣の国のドイツでは、表立ってイスラム系反対のデモを
する人達がいます。
フランスでも、極右のマリー・ル・ペン率いるフロン・ナショナルが
移民を排除しようというポジションを取っています。
移民としてフランスに入って行く際には、
宗教を前面に出さず、同化していくことが求められます。
フランスは、「自由」「平等」「博愛」の国です。
ですが、人種差別はやっぱりあって、
イスラム系の人(に限らないですが)は就職の際に、履歴書を送る時既に
名前ではじかれてしまったりします。
それ故、貧しい人が多く、移民が多く住んでいる地域には
犯罪、麻薬の密売など、多くの問題があるのもまた事実なのです。
そこへ持ってきて、勢力をのばしつつある「イスラム国」やアルカイダなどが
ヨーロッパからの「戦闘員」を募集したりしています。
フランスに不満がある人達には、別天地に見えたりするようです。
ジハードをする人達を「ヒーロー」とあがめて、
シリアに渡る人もいると、M6のルポルタージュで見ました。
だからと言って、イスラム系の人が皆テロリストなわけではない。
フランスで頑張っている人達もたくさんいるのです。
それが、今回の事件で、いっしょくたに見られてしまう
…ことが起こりうる。
土曜日にいつものパン屋さん(アラブ系)にお昼前に行ったけれど
コメ・ニコラともう一人しかお客さんがいませんでした。
近所でも評判のお店なので、この時間なら、行列ができているはず。
ピエールは、お昼直前だったから、きっとみんなご飯を作りに
家に帰ってしまったんだよ、と言っていましたが
その通りであることを祈りたい。
また、ひとつ目を見張ったことがあります。
この事件が起きたその日のうちに、各地で自発的に人々が集まりました。
日ごろ個人主義だけれど、こういう時のフランス人の一致団結ぶりはすごいです。
パリだけでなく、リヨンや他の大きな都市で人々が集まりました。
翌日の各国からの風刺画でのお弔いも、すばらしかった。
剣はペンより強いのか…と、がっかりしてしまった人々を
勇気づけるかのようでした。
そして、今日日曜日の行進。
無事に終わって、本当によかった。
(コメ・ニコラは仕事が終わりそうにないので不参加)
フランスの警察には、できるだけ頑張ってもらって
これ以上テロが起きないように、見張っていてもらいたいです。
一人の移民として、外国に住んでいると
そうでなくても大変だなぁと思うことはやっぱりあるわけです。
亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りしつつ、
これ以上テロが起きないこと(フランスだけでなく世界中で)、
誰もが安心して暮らせること、
そして世界の国々がどうか少しでも昨日よりも平和になることを
願っています。
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