さて、ローレンスの家に行く前に、プードル・マリアンヌさんと
Sentierの駅で19時に待ち合わせ。パーティ前の腹ごしらえです。
フランスでパーティのことはla fete(アクサン省略、フェットと読みます)
というのですが、色々なスタイルがあります。
1、友人の家でご飯を食べる。
2、友人の家で朝まで騒ぐ。
3、クラブ(la boite、同じくアクサン省略。ディスコという感じか)で
騒ぐ。この場合は大体夜12時スタート。
友人の家でご飯を食べる場合は、大体終電までに終わることが多いのですが
その他は、始発まで続くそうです。
ちなみに、今回のローレンスのパーティは2のパターンです。
しかも、招待する人数が多いので、食事は食べて来て、飲み物だけ持って来て、
とのこと。そんなわけで一緒に行こうと誘ったプードル・マリアンヌさんと
この間ポモドーロ・マリアさんと行ったLe Tambourへ再度行くことに。
安くて、美味しいですからね。
今回は、ここの名物という、pied de porcをコメ・ニコラは頼みました。
プードル・マリアンヌさんは、マグレドカナーという鴨の甘辛ソースです。
pied de porcというのは、直訳すると「豚足」です。
が、しかし…。
出て来た料理にショックを受けたコメ・ニコラ。
ぶ、ぶたさんの足が、そのまま出て来たぁぁぁぁぁぁあ。
えーと、プードル・マリアンヌさんは
「あれ。コメ・ニコラさん、知らなかったんですか?」と
ニコニコしています。
あ、はぁ。
マクロビを無視してお肉なんか頼むからですぅ、と自ら思うコメ・ニコラ。
しかし、出されたものは、食べないわけには。命を下さった豚さんのためにも!
えぇ、えぇ、普段食べているお肉だって、元は動物の形をしていた訳ですしね。
なるべく、プードル・マリアンヌさんの顔を見て食事をする
コメ・ニコラ。え?味?味ですか?コラーゲンたっぷりで、お肌に
いいらしいですよ。美味しいかどうか?
いやー、正直よくわからんかったとです(苦笑)
お口直しにデザートなど。
コメ・ニコラのは、ヌガーのアイス。
一口食べた瞬間に「甘っ」。プードル・マリアンヌさんと同じ
洋梨といちじくのデザートにしておくんだった…。
えー。ですが。性懲りもなく、またこのお店には来たいと思います。
なんせメニューが豊富だし、気軽にフランスの料理が食べられるし!
さて、いよいよローレンスのお家へ。
彼女の家は、Sentierの駅からほど近いところにあります。
男女含めて5人で一つのアパルトマンをシェアしているとのことで、
どんな感じだろう、と期待に胸がふくらみます。
実際に行ってみて、まず門から入ってどの建物がそうなのか
わからないことにびっくり。プードル・マリアンヌさんは
この門から入ってもまだ街が続いている感じが、フランスっぽくて
大好きだそうです。
たまたま、ローレンスのアパートの住人オリビエに会って
部屋まで連れて行ってもらいました。
部屋に入ってまたびっくり。
廊下から、突き当たりのキッチンまで、人、人、人。
当たり前だけど、みーーーーーーんなフランス語喋ってる!!!
うわぁ。
しかも、肝心のローレンスが見当たりません。
実際には何人来るかわからないと言っていたローレンス。
廊下とキッチン合わせても、既に30人近くいたのでは???
もしかしたら、延べ100人ぐらい来たかも、と後で
彼女は言ってました。
廊下をはさんで5部屋はあるわけですから、それぐらい一度に
入っても不思議はないわけで。
パリの確率という映画で、盛大なパーティが描かれているのですが、
遠からず、近からず。見たことがない方は、ぜひ。
コメ・ニコラは、実は人見知りで、臆病で、非社交的なんですぅぅぅぅ。
と書くと、多分友達の何人かは「またぁ」と言うと思いますが。
日本語でもあまり喋れなくり、もっぱら聞き役に回りがちな状況で、
ましてフランス語。えーと、舌がどっか行っちゃいました。
それでも、この家の事情を良く知ってそうな人を見つけて
「ローレンスはどこですかー?」と、聞いてみると
ちょっとおかまっぽい、優しそうなおじさんが
「お部屋にいると思うわよー」と、答えてくれました。
フランス人の男性は物腰があまりに柔らかいので、
みんなゲイかと思っちゃう、コメ・ニコラ。
とりあえず荷物置き場の部屋にコートやらバッグやらを置き、
ローレンスの部屋に案内してもらいました。
あー、よかったー。ローレンスだーー。
挨拶のチュウをして、プードル・マリアンヌさんを紹介。
そして、その部屋にはまだ人があふれておらず、
ローレンスの親しい友人たち4、5人がいるだけでした。
それぞれを紹介してもらって、みんながゆっくり喋ってくれて
コメ・ニコラにも、何とか会話の輪に入ることができました。
その時、聞いた話では
こういう場では、何人かの人とdisucuter(議論)するのだそうです。
単に会話をするというよりは、ある話題についてそれぞれの意見を
交換する、という感じでしょうか。
なんせお喋り好きなフランス人のこと。
きっとこの分なら、2か月でも3か月でもほっとけばお喋りしていそうです。
ローレンスは、フランス語の先生をスペインで3年ほどしていただけあって、
親友はカルロスというスペイン人男性、
「私の家族」というマリー・ルーもスペイン人女性です。
彼等も、フランス語はぺらぺら。さすが。
しかも、ローレンスの友だちだけあって、みんな明るくてオープンで
優しい人ばかり。さすが。
コメ・ニコラの緊張もほどけてゆきました。
シャンベリーに住んでいるという、同居人のお兄さんの彼女という人とも
お喋りすることができました。
この人のフランス語は、今まで聞いた中で一番わかりやすかった。
超普通のスピードで話しているにも関わらず、どんどん耳に入ってくる。
学校で勉強していたような、訛りの少ないきれいなフランス語、
という感じでした。
プードル・マリアンヌさんと二人でシャンベリーに来てね!
と言われて大感激!行きます、行きますとも!
…と、言うところで、はっと時計を見ると、12時回ってる!!!
パリの地下鉄は1時が最終です。
後ろ髪をひかれつつも、パーティを後にしようと、したのですが…。
えーと、挨拶をすると、挨拶だけで終わらないのが
これまたフランス風でして。
結局アパルトマンを出た時に、既に12時半を軽く過ぎていました。
あっちゃー。
ちょっと遠くに住んでいるプードル・マリアンヌさんは、
終電に間に合う可能性が低くなってきました。
しかも、コメ・ニコラってば、自信を持って逆方向に歩いてしまいました。
あぁ。
着いたメトロがコメ・ニコラの最寄りの駅を通る線だったから
よかったようなものの。
しかも、駅に着いたのが、12時45分頃だったと思いますが、
全然メトロが来ない。反対側は3台来たのに、こっち側はやっと
1時ちょい過ぎに1台が来ただけ。
そして、なんと。やっと乗った電車が
Republiqueの駅に着いた瞬間(1時15分頃)に
「すべての電車は終了でーす」という明るいアナウンスが…。
ひぃぃぃぃぃぃぃ。終点まで行かないの?!なぜ、なぜ!???
そこからコメ・ニコラの住んでいるところまでは、
まだかなりあるのです。
プードル・マリアンヌさんを(散らかっている)お部屋にご招待する
ことになり、とりあえず二人で深夜バスを2台乗り継いで
一番近い駅に着いたのが2時45分頃。
家に着いた時には3時でした…。とほほ。
これなら、そのまま始発までいた方がよかったかなぁ…と思って
翌日ローレンスに聞いたら、終わったのは朝7時半だったそうです。
えーと、家に帰ってよかったです(笑)
なかなか、経験することのできない盛大なパーティでございました。