ずいぶんと、前回書いた時から時間があいてしまいました。
フランスで彫金を学ぶということ、のその5です。
前回はスタージュについて書いたのですが、
今回はBJOで学ぶ大人のクラスの人たちの進路についてのお話です。
そもそも、このテーマで書き始めてから
時間があいてしまったのですが、
その間、例の経済危機がありました。
フランスももちろんその影響を受けています。
最近も、タイヤのミシュランが大幅人員削減をする、という
発表がありました。
ジュエリー業界も、日本でもそうかと思いますが、
あちこちで影響が見られます。
以前お世話になった石留めのアトリエも
(シャネル、ディオールなど大手の商品の石を留めている)
一人、また一人と職人の数が減って行き、
今は、元々の家族経営の、お父さんとその息子のみになってしまいました。
多い時は7,8人が働いていたのですが。
ちなみに、フランスはもし従業員を辞めさせようと思ったら、
失業補償で長く働いている人には、多くお金を払わなければなりません。
そのため、後から入って来た人から先に辞めさせます。
コメ・ニコラがマーク先生のアトリエで知り合ったアンちゃんも、
折角みつけた就職先から1年も経たずに、解雇されてしまいました。
仕事ができるできない、以前に、勤続年数が少ないため
やむを得ないのです。
幸い彼女は、石を販売するお店ですぐに雇ってもらえたようですが。
で、大人の就職についてですが、これも以前から厳しかったと思いますが、
さらに厳しくなっていると思われます。
コメ・ニコラのクラスメートだった人達(フランス人)がどうしているかというと
1、学校に来る前から働いていて休職中だった職場に戻る。
2、自分で会社を立ち上げる。
3、ジュエリー関係に就職する。
(アトリエとは限らない。販売、その他含む)
大体この3つの進路に別れます。
数としては、圧倒的に1が多いです。
その後、改めてジュエリーの仕事を探しているかどうかは不明ですが。
2も、実は結構多いです。
家を会社の住所にして、自宅で起業するというやり方です。
これで稼げているのかどうか…ですが、
コメ・ニコラのクラスメートなので、まだ始めて2、3年ぐらいの人が多く
まだまだ結論を出せる段階ではないかと思います。
流れとしては、会社を興して、お客様相手のサロンなどに出て
少しずつお客様を増やしていくというパターンです。
バイヤー相手のサロンに出している人は、
コメ・ニコラの友人にはほとんどいません。
サロンに出したからと言って、必ず売れるわけでもなく、
何千ユーロも払って一つも売れなかった人もいます。
クリエイターとして、ジュエリーを作って売って行く、
というのと、大量に販売する、ということの間には
大きな溝があるのかもしれません。
後者を成功させるためには、一人で作っているだけではだめで、
組織化するか、製造を海外に委託するか、
何らか手を打つ必要があるからかと思います。
3のジュエリー関係に就職する、ですが、
数は少ないですが、皆無ではありません。
腕を買われて、大手メゾンの仕事を請ける会社に
就職した人もいます。
彼は、非常にきちんとした仕事をする人で、
コネもありませんでしたが、仕事をみつけることができました。
また、2ヶ月の試用期間を経て、アトリエで雇われた女性もいます。
最も、経済危機以前でしたが。
それでも彼等はその後も仕事を続けています。
日本人で仕事をみつけた人もいますが、
元々フランス人と結婚していて労働許可証を持っていた人が一人、
また、アトリエの仕事ではないですが、パール関係の会社に就職した人が一人、
です。コメ・ニコラが知る範囲で、ですが。
コメ・ニコラの進路は…模索中、です。
ちなみに、フランスでジュエリーを作って売る会社を興すためには、
アルティザン(職人)に身分変更する必要があります。
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