昨日、ピエールと久しぶりに映画を見てきました。
それも、日本映画「
酔いがさめたら、うちに帰ろう」。
今、パリの
シネマテーク・フランセーズでは、
映画制作会社シグロ特集が
11月23日まで行われています。
当日は、監督の舞台挨拶があるということで、ドキドキ。
会場がいっぱいで、座れないとイケナイからね、と思って
早めに行きました。
きっと日本人であふれているに違いないよ。
この映画は、
西原理恵子先生のブログで知りました。
恨ミシュラン以来、コメ・ニコラは西原先生のファンなんです。実は。
というわけで、16時30分からの回(この特集で、同映画が上映されるのは2回のみ)
を見るために、30分ほど早く着いたのですが、思ったよりも日本人が少ない。
圧倒的にフランス人の勝ち!?
上映前には、並ぶわけですが、さすがフランス人。
並ぶのも1列なワケがなく、ぐちゃぐちゃだった上に、
開場するやいなや、我先に入り口に向かうので、並んだ意味がない。
こういう時には、日本の秩序正しさが懐かしくなります。
会場は、ほぼほぼ満席。
まずは、東陽一監督のごあいさつから。
監督のお話はとても面白かったです。
内容が、アル中の話と思われて、製作会社を探すのに4年かかったそうです。
監督しては、アルコール依存症の話を書きたかったのではなく、
自分でも何に巡礼しているのかわからないまま巡礼を続ける人の
話を描きたかったそうです。
通訳の方が、実に適切な訳をなさっていて関心しました。
見習わなければ。さすがでした。
映画は…面白くて、最後、ほろりとしました。
監督はあぁおっしゃっていましたが、やはりアルコール依存症のすさまじさに、
ちょっとぎょっとします。
映画は日本語で、英語字幕がついていて、
さらに画面をはずれたところにフランス語字幕が出ていました。
コメ・ニコラとしては、住み慣れた日本の、
しかも懐かしい吉祥寺あたりの風景だったので、
日本で映画を見ている気持ちになっていました。
ぐいぐい引き込まれて、ハラハラしながら、あっという間に映画は終わり。
忌野清志郎さんの「誇り高く生きよう」をラストで聞きながら、
映画でちょっと泣いてたはずが、
あぁもう日本が終わっちゃう、フランスに戻っちゃう…というさびしさの
涙に変わってしまいました。
外に出れば、どっぷりBercyの夕暮れ。
公園のメリーゴーランドに照明が灯ってきれいでした。
ピエールがいきなり、映画と全然関係ないことを仏語で話し出して、
一気に現実に引き戻されるわけですが。
歩きながら、カレーライスは日本の「ソールフード」なんだよ、と
説明していたのですが、
「フォアグラみたいなもんでしょ」とピエールが応答。
違うってば、もっと日常的な食べ物なんだよ…と説明しましたがわかったかどうか。
(そういえばフランスのソールフードって何だろう。そもそもフランスにソールフード
という言葉がなじむのかどうか)
たまたま前日に久しぶりに作ったカレーが残っていて、
偶然その日の夜もカレーだったのですが、映画の中でもカレーが出てきていたのです。
作ってなかったら、食べたくて死にそうになったに違いない!
帰りがてら、サンテミリオンにあるNicolasで、
ピエール父の誕生日プレゼントにウィスキーを買うピエール。
「あの映画を見た後に、何だかね」と笑っていました。
「本当は、映画が終わってすぐ、『アペリティフ(食前酒)の時間だぁ』
と叫ぼうと思ったけどやめた」そうです。
ちなみに、ピエールも何だかんだ言って、映画が気に入った様子でした。
よかった、よかった。
また機会があったら、日本映画を一緒に見ようね。
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