ここ1か月ほどフランスをデモの嵐にしていたCPEが
ついに撤回されました。
ドミニク・ド・ビルパンさんは、撤回しないと言っていたけれど
世論のあまりの反発に、引き下がらざるを得なかった様子です。
ちなみに、
JIIAー日本国際問題研究所ーのコラムがとても
わかりやすいので、ご一読ください。なるほどねぇ、と思います。
フランスには、現在は短期と長期の契約の2種類があり、
一度長期の契約を結ぶと、組合が強いので簡単には解雇できないそうです。
しかも、新卒者を雇って教育しようという考えはあまり一般的ではないらしい。
なので、ド・ビルパンさんは、22%という高い若者の失業率を
解雇しやすいようにするから減らしてね、という政策に打って出た…。
ちなみに、プードル・マリアンヌさんのダーリン=アルノーに聞いたところ
ド・ビルパンはずっとエリートで来ていて(何度も繰り返すようですが
フランスは高等教育を受け、グランゼコールを出ると、一般庶民とは
別のコースを進みます。いきなり役職者の立場に着いたり、政治家の道に
入ったり。庶民とエリートは全く違う道を進むのです)一度も普通に
働いたことがない。だから現場も知らないし、CPEなんていう契約を
考え出すんだ、とのこと。
その点、サルコジ内相は働いたこともあるし、意見に完全には賛成できない
部分もあるが、ド・ビルパンよりは大統領候補としてマシ!だそうです。
今回のCPE撤回によって、ド・ビルパンは終わったな、
というアルノー。
でも、サルコジさんは、移民選別化政策を言い出した人なんですけど。
ビザの発給が既に厳しくなっているんですけど。
我々日本人にとっては、あまり有り難くない人なんですけど…。
2007年の大統領選に向けて、恐らくはド・ビルパンさんは
失地回復を計ることでしょう。
それにしても、撤回直後のテレビでは、大学で何やらまだ
封鎖だの何だの報道していたみたいですけど…なぜ???
コメ・ニコラの耳では聞き取れなーい。
誰か教えてくださーい。